2013年11月15日金曜日

あの日から聞いている曲の歌詞の意味を“僕”はまだ理解できない B'z エデン的回想の旅 1st beat

さて、まずは過去を決算したいと思う。
私たちはちょうど悪い意味で幼少期は狭間の時代だった。
後から上には自分達より中身がないと思われ、下には未完成だと思われている。
そんな試行錯誤の時代を与えれる(拒否などできない)ガキなりに過ごし、
使い古されたアイデンティティ得ようとした。
これは私の場合だ




B'zとの出会い
ビーアポストロフィージィーでB'z。
よくいわれるがビ↓ーズではなくあの工作で使われるビーズと同じ発音だ。
この発音を広がりはB'zファンを公言するタモリのせいだと思われるが、
NHKでのドキュメント特番ではしっかり本来の発音でナレーションがついていた。
私自身もビ↓ーズと言っているが。

そんなB'z今年で結成25周年である。
私が丁度1歳の誕生日にあの名曲「太陽のKomachi Angel」が世に放たれたのだから時の流れが実感ができる。
私達が初めてB'zを耳にしたのはおそらく1995年スタートの海外ドラマ、XファイルのEDの
「Love Phantom」だろう(ちなみにその次のEDは大黒摩季のアンバランス)
数少ない私の最古の記憶の一つ。生まれながらのビーイング体質。
モルダーがUFOに拉致される話だったはず。年代的にもまさにB'z黄金期だ。

しかしB'zを意識するようになったのは丁度2003年、15周年のメモリアルイヤーの時、
年越しのカウントダウンTVの録画特番だ。(当時、カウントダウンTVは王様のブランチ内で再放送されていて、しかも司会は優花と寺脇康文氏!夜更かしできない私たちは本放送の一週遅れでそれを見ていたのだ。)しかし今日は大晦日夜更かししても許される日、カウントダウンTVを生で(笑)見られる。そして特番ときた!そこで演奏したのがB'zの「Wake up Right Now」だった。

今まで聞いたことのない不思議なメロディー(それまでB'zはサビで激しくなると思っていた)
軽快なギター音と歌唱とにかく頭に残ったのだ。

面白いことに私も大好きな、すかんちのローリー寺西もツェッペリンを初めて聞いたときに
(サビで盛り上がらない普遍的なビートとシャウトに)同じような感覚を抱いたという。
そして元日、鎌倉の新星堂でお年玉で収録されているCDを購入した!
初めて自分の金で購入したアルバムになったのだ。(シングルはもちろんめざせポケモンマスター)

家に帰りすぐさま聞きながらMD(当時最大5枚まで同時にダビングできる最新鋭コンポで)にダビングをした。
一曲目「アラクレ」からぶっとんだ!(よくライナーノーツで使われる言葉)激しいギターとシャウト、
特に二回目のサビの終わりの「たまし“い”↑↑」で強引にシャウトそれを追うように、
うねりながら上昇するギター!その凄みに完全にやられ

「これだ!!俺はこれで行く!!(ガキのちっほなアイデンティティの確立)歌詞は全くなんのことかわからないけど!!」

とすっかりB'zワールドに引き込まれた。今でもこのアルバム「Big machine」は私のベストだ。
墓まで持って行きたいアルバムである。

それから同時中学校でイケてなかった僕達のグループでB'z「Big machine」は大流行した。
私達はこれと桑田佳祐のアルバム「Rock and ROLL HERO」サザンのアルバム「さくら」がバイブルとなっていた。毎日放課後に地区センター(地区セン)みんなでイヤホンを回しながら聞いたり、
着メロ(特にサザンの01メッセンジャーがよく出来ていた。)を聞いたりして盛り上がった。
(あと卓球とかで遊んでた)。

それだけで飽きたらず、ケータイのスピーカーから出る着うたの音をBGMに別のケータイで自分たちを撮影し(同時30秒程度が限界だった)疑似PVを撮影したりした。
今で言う「やってみた」ってやつを私は工夫をして(階段の上からとってみたり)作っていたのだ。
世界一クールな中学生集団だと思っていた。
今のようなネット環境があるなら200パーセント動画投稿サイトに自信持って投稿していたと思う。
バトミントンや読書にふけるヤツらを尻目に「俺たちが地区センでロックしてる最後の悪ガキさ・・」
と豪快に振る舞ったもんだ。(1000円で買った福原愛モデルのラケットを)
だが学校ではいたってまじめで、教室の隅で机を合わせ弁当を仲間内でつっつく健全な学生だった。
その“2重生活”に男は一度はあこがれるものだ。この頃はそれが全開だった。

こんな感じでB'zにどっぷりハマって行ったのだ。
次にとりかかるのがアルバムコンプリートだ(MDで)しかしなんせアルバムが多い。
とにかくあのXファイルの歌を聴きたい!でも曲名がわからなかった。
そこで使うのが着うただった。今ではネットで調べれがすぐわかり、試聴もできるのだが、
当時はこれかな?と思う曲の着うた(サビだけ流れる)を100円程度でダウンロードして探すのが最先端だった。私の周りでは。
TSUTAYAのCDコーナーで必死に着うたを聞いて探しようやくあの金色のベスト版を借りたのだった。(しかし一回目にめぼしをつけたのは「愛のprisoner」というかなりドマイナーでハードな曲であった。)

B'zが今のB'zのサウンドになるまではいくつかの段階がある。
それこそ初期はバブリーでジャケットも二人ともキャプテンEOみたいな格好して写っている。
特にアルバム「break through」では稲葉氏は全身黒で身を包み(それこそ西川貴教の先駆けだ)
首から遊戯王の千年パズルみたいのをたらしジョジョ立ちみたいなポーズをとっている
(最近ジョニィ・ジョースターがコミックスの表紙で同じポーズをとっていた)

サウンドの方もバブルよろしくなディスコサウンド当然私も「何これ・・これB'zなの?」と困惑した。

更に借りたアルバム悪かった「FLASH BACK」という2枚組のアルバム、
実はこれB'zがレコード会社を変えるにあたり前会社が最後のにぎりっぺのごとく、
今まで出したアルバムを勝手に一枚にまとめたものだった。(海外の音楽業界ではよくある)
音質も小さく、歌詞カードどころかジャケットにもB'zの姿は無く、そしてダンスミュージックと来た、
しかも曲名が「だからその手を離して」「君の中で踊りたい」って・・・
今のようにネットの環境をまだ使いこなせてなかった私たちのイケてないグループでは様々な憶測が駆け巡った。ようやくケータイ電話のインターネットが定額制になる頃である。
最終的にこれは中国人がB'zを真似て作ったものだ!B'zじゃない!ということになってしまった。
(実際にこういう文化は中国にはあるみたいだが)

そうなると期待は待望の新作THE CIRCLEへと向けられる。
欲しいサウンドはもちろんLove Phantom Big machineの王道B'z。その前のシングル「BANZAI」「ARIGATO」「愛のバクダン」からの高鳴る鼓動
(特にARIGATOはいたく気に入ったらしく中学の卒業アルバムにの文集に
“Now it's time to go,Now it's time to glow”と歌詞から引用したものを添えたほどだった。)
発売前CD屋で配っていた、表題曲THE CIRCLEの無料試聴QRコード。
文字通り皆で輪になって、聞き始める。しかし流れてきたのは
ウォウォウォウォ~とうねり声とアコースティックギターからの釈迦の説法のようなよくわからない歌詞・・・!
このアルバムはサウンドの勢いだけで盛り上がってた地区センロック上がりの私たちにはとても難解でかつ極めてシンプルすぎるものだった。
ほどなくしてドクターペッパーをまじーまじーと言いながら飲み回して最高のダチだぜ!
とか友情していたこのグループは
個々に高校での新しい居場所を見つけ、特にケンカもせず
たまにモンスターハンターを一緒にプレイするぐらいで少しづづ
疎遠になり空中分解していったのだった。
つづく
B'z 3rdアルバム「BREAK THROUGH」 
当時のキャッチコピーは感性が誘惑された。創造力が突き抜けた。
BOYS IN TOWN 

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