2014年1月27日月曜日

マニア向け!B'z 最大の問題曲 MY LONELY TOWN

1.最大の謎曲

まず最大の“謎曲”といえばMarsだろう。

歌詞は前篇語り 曲はツェッペリンの「限りなき戦い」をデジタルサウンドにしたような不思議な世界


しらないうちにぼくたちはずい
ぶんととおくまできてしまいま
したきみはあいかわずなみだとえ
がおというとてもかんたんでしぜ
んなしかもさいきんではみんなが
わすれかけているようなそんなふ
たつのぶきでぼくのきどうしゅう
せいをしてくれますこれからあと
どのくらいじかんがかかるかわか
らないけれどいつかはうちにかえ
りたいなとかんがえながらもいろ
んなことをおもいだしています

これがそのまんまの歌詞です。
読みにくいのでぜひ曲を聞いてほしいところ。

マーズというと、やはりデヴィッドボウイを連想してしまいます。
さらにジギー→多大な影響を与えた兄のテリーバーンと連想ゲームが続きます。
稲葉氏にも兄がいて、その二人の関係はソロの楽曲「Love Letter」で確認できます。

歌詞はプロ野球に怒ってるとか雨の中を探し回ったとか、いろいろ思春期は大変だったのでは?
と思わせる内容でかつ
自暴自棄になってもいつも一緒にいてくれたり、旅立つ自分に激励をくれた出来事、
兄への感謝を述べるとこなど、二人の絆は強いようです。
個人的な生々しい兄弟間を歌っていますが、兄弟を持つものとして共感できるとこも多く、
私が好きな曲の一つです。

エアロスミスやアイアンメイデンは兄が聞いていたから聞き始めたとインタビューで述べています。
このように音楽の影響を受けるところがボウイとよく似ていることがわかります。

Marsの歌詞も最後には家に帰りたいと歌っていることからこれは兄に宛てた曲では?
と推測できます。 とはいえ抽象的で恋人 友人 親 故郷 相方?などいろいろ読み取れる歌詞なのでなかなか短い曲と歌詞ですが、味わい深いものとなっています。
私が最初に聞いたときは「宇宙の騎士テッカマンブレード」を思い出しました。


2.最大の問題曲
MY LONELY TOWNほど衝撃を受けた曲はない。
まず曲であるが、これがガロというフォークバンドの「学生街の喫茶店」にとてもよく似ている。

余談だがライブサポートメンバーが在籍するバンドdoaも曲をカバーしたり、
歌い方が似てたり、ガロに影響を受けているようだ。

またもう一つ似ている曲がある、自身の楽曲「love me, I love you」である。

特にイントロの入りはほとんど同じ構成です。さらに歌詞の内容も似ている。
love me~の歌詞をざっと振り返ると

なかなか人付き合いって難しいけど そのうちなんとなるさ そうかっかせず、愛し合って、
他人にも優しくしてみなよ、あ、たまには旅に出て感動してきたら? 

と曲も相まってとても前向きな曲になってます。また黄金期の曲で知名度も高いです。
またB’zの特徴として変わるべきは自分というストイックな要素も入っています。

MY~も同じように人付き合いを歌っていますが。こっちは何とかならなかったみたいです。

明かりの下に集まったなら笑い語り合う仲間 
でもきっと誰も互いのことをわかりあうのは不可能
人はバラバラな生き物それを忘れちゃいけない

ひとりずつみんな歩いてるこの街で
いつの日かあなたと会えるなら
それは素晴らしい事件月の照らす MY LONELY TOWN

と、どんなに仲良しでも、パーティの仲間でもブラザーでもわかりあえることはできないと
言っています。しかもこの街では孤独のようです。そして誰かを探しているようだ。

微妙な情に気づかない人を
雑な奴だと思っちゃう
でもきっと相手も同じ気持ち隠しながら笑ってるよ

一人ではもう耐えられない
そう思うことは誰にもある
叶わぬ恋とはまた違う鈍い思い溢れる MY LONELY TOWN
さまよう心にふれて

誰かとわずかに共鳴できることを
なんとか見つけ出してかろうじて繋がる

自分が正しいと思うと相手の気持ちはなかなか気に入ってきません。
そんな聖飢魔Ⅱの悪魔が相手の気持ちをそっと伝えるようなささやきを受けて、
もう人間不信に陥ってしまってます。しかし孤独は耐えられない。

鈍い思いの部分で子どもの頃、間違ってダブルブッキングしてしまい友達とケンカになり、
なかなか向こうがわかってくれないことに悔しく情けなくわかりあえず涙を流したこちを思い出した。
そんな感じだろうか?

そんな孤独への恐怖と人間不信で死にかけているこのソウルはついに
究極の答え(エゴ)を導き出します。

ひとりずつみんな歩いてるこの街で
違う夢抱きかかえ 探してるそっと
何もかも見せあえるもう一人の自分を

いつまでもここにいられないのなら
旅にでも出ればいいじゃん
でもいつかまた戻ってきてしまうよ
きらいになれないMY LONELY TOWN

さまよう心に触れて


出ました最後にB’z特有というか稲葉氏の旅に出たい願望。これも重要な要素の一つですね。
とはいえ探しているのがもう一人自分だった。というのが救いのない終わりですね。

こう見るととんでもなく孤独でエゴ満載な曲ですね。稲葉氏のソロ「マグマ」の世界観にも似た、
他人から見たらストイックなんだけどほんとはおセンチで自分よがりな歌詞です。
人間を本質を射抜かれたような衝撃を受けたのです。

PVは軍艦島で大規模な撮影を行っています。いつか街に戻ると歌詞では言ってますが、
この島は時の流れの中で人々はみんな島から出て行ってしまい、
文字通りロンリータウンなわけなのです。

なかなか寂しい内容ですが、最近では一般公開されて観光名所になったり、
どっかの有名スパイ映画のロケ地になったり再び歴史的価値が出ているようです。
これも文字通り、嫌いになれない街になりそうですね。私もいつか行ってみたい。



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