では、次回に引き続き、社会貢献という言葉について追究していこうと思う。
前回記載の通り、社会貢献活動なるものを行っている企業がある。
具体的には下記pdfを参照のこと。
http://www.env.go.jp/council/21kankyo-k/y210-03/ref_17.pdf
上記のpdfは環境省作成の資料である。(2002年)
つまり、公的に認められた「企業の社会貢献」を表している。
ここで挙げている具体例を表記すると
1.施設・所有地の提供
2.職員の環境教育への派遣
3.ボランティア活動など地域社会への貢献
4.NPO等やその活動への資金提供
記事本文中に、企業名をはっきり出すことは避けております。
【1の詳細】
・工場敷地内に*1ビオトープ
・工場見学
・環境エネルギー館
等
この内容から読み取れるのは
企業の所有施設、所有地において、生物・他者に対して環境を整備したり、産業に関わる【何か】を呈示しているということである。
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ビオトープの例。池が人工である。 |
*1ビオトープ
様々な生物が相互関係を持って生きる空間。草地、川、林、森など。
公益財団法人 日本生態系協会がビオトープ管理士を資格化している。
【2の詳細】
・ゲストティーチャー
*ecok東京においてゲストティーチャーの派遣、学校の環境学習や環境への取り組みを支援している。(2009年度実績による)
・こどもエコクラブ
《環境省主催の「こどもエコクラブ」事業に賛同し1996年から各店舗で従業員がサポーターとして子供たちと一緒に活動しています》
等
ゲストティーチャーや従業員が【完全ボランティア】かどうかは残念ながら確認できなかった。
だが、こどもエコクラブの例から分かる通り【子どもでも社会貢献できる】 ことが証明された。
【3の詳細】
・工場周辺地域の清掃活動、地域における植林、植林教育への協力
・ 植林、空き缶回収活動、クリーンキャンペーンへの参加
等
清掃活動や空き缶回収活動からわかるように個人でもゴミ拾いをすれば社会貢献である。
そして、働かない人とされるホームレスも社会貢献しているということだ。
空き缶や段ボールを集めないホームレスは見かけたことがない。
ただし、ホームレスの場合は金銭が発生しているがそれはどうなのだろう?
【4の詳細】
刮目するのはここである。
・エコカーの保険割引
これを解釈するなら、エコカーという「環境に優しい車」を使用している人は、エコカー以外の車の使用者よりも、保険割引を受けるに値する「何か」があるということである。
それは、もちろんCo2削減しかない。
だが、問題はそこではない。
保険割引ということは【金銭が発生しても社会貢献】と見なされるということだ。
しかも、企業の単なるサービスでしかないのに、社会貢献とされている。
こうなると社会貢献の意味は、これが一番妥当だと考えている。
・子どもに対しては環境保全活動などを通じて、奉仕の精神を身に着けさせる。
それと同時に、自然・環境・産業について学ぶ場を提供すること。
・大人については、奉仕の精神とは関係なく、金銭の発生の有無は問われない。
企業はCSR(企業の社会的責任)としてイメージアップやサービス、説明責任に利用している ことが否定できない以上、奉仕の精神と社会貢献はリンクしているようで、していない。
というのが一応の結論である。
少々補足すると
HPにCSR(CSV)についての記述がある場合、大抵「社会貢献活動」も含まれている。
そこには慈善事業の内容も含まれているが、それは誤りである。
利益を追求しない慈善事業∽CSRではない。
CSRはあくまで、ステークホルダーからの要望に対する企業の意思決定である。
-結び-
私が気になった1つの言葉から始まったテーマでしたが、いかがでしたでしょうか。
まさか、子どもでも社会貢献しているとは驚きでした。
今回わかったのは、社会貢献してない(したことがない)人などほぼゼロだという事実ですね。
それなのに「社会に貢献できる人材に」と洗脳されてきたのは、なんだったのでしょう。
「もうしてきてますけど!」と当時突っ込めていれば・・・。苦笑
キレイごとかもしれませんが、ある意味では「不必要な人間などいない」ということも可能といえそうです。
例えば、あなたの家の前に落ちている「公共の場のゴミ」 拾えば社会貢献になるんですから。
次回こそは明るい話題にしたいです。
alty mate
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