2014年5月12日月曜日

ホラーは意味がわからないから「ホラーたり得る」

(引き続き、怖がりな方は閲覧をさけて下さい。グロ画像の挿入はしてません。)

*作品の犯人のネタバレ等はありません。~のシーンがといった話が大半です。
逆に余計怖いかもしれないので、ご気分が悪くなったら、閲覧を中止して下さい。


-ホラー作品は意味がない- 

多くの方がご周知のことと思いますが、ホラー作品に意味を求めるのはナンセンスです。
ホラー作品そのものが「現実では見られない恐怖を演出する」だけのものであって、テーマも何もないからです。




たとえば、サスペンスの楽しみは「アクション・犯人探し・緊迫感」であります。 ミステリーのほうが、犯人探しには近いのですが、レンタルショップでは、大抵の場合「犯人探しモノ」はサスペンス扱いになっています。先に紹介したドラマ「金田一少年の事件簿」も扱いはサスペンスです。
邦画やドラマでは「仇討ち」系統のサスペンス作品が多く、犯人に動機があることがホラーとの境界線を引く重要なポイントです。「本当にあった怖い話」や「リング」がホラーであると定義すれば分かりやすいかと思います。


 つまるところ、「犯人が何者で動機が何か」が全てを分類するポイントだと思います。


さて、話は変わりますが、ホラー映画の金字塔はやはり「サイコ」でしょう。

名シーンと語り継がれている、シャワー中の女性の背後から忍び寄る。それがシャワーカーテンを引き裂き、ナイフが身体を切る「サクッ」というと女性の苦しむ、排水口に流れていくトマトジュース血は、想像を掻き立てられスプラッターよりもずっと怖いものでした。

日本の作品では、ナイフものの殺害は「ブシュッ」といった大げさな効果音が多いと思うのですが、この地味な「サクッ」という音は、現実的なようで怖さが増します。

「効果音、女性の悲痛な声、トマトジュース血が流れていく排水口、カットの切り替えの巧みさ」が全て揃ってあの名シーンが生まれたのだと思います。
ちなみに、この作品でも犯人には動機はありません。病的な精神が引き起こした事件になっています。ゆえに「意味が無い」のでホラーです。

 巨匠スティーブン・キングの「シャイニング」でも、犯人は「孤独」によって精神崩壊をきたし、殺人をしていくものとなっています。ここまでの作品でテーマがあるとすれば「人にとって心が壊れてしまうほど怖いことはない」といったところでしょうか。

 それをぶち壊してくれるのが、「IT」(イット)という、ピエロが子どもの命を奪っていくホラー。
これもまたスティーブン・キングの作品です。
この作品では、子ども編と大人編があるのですが、子ども編では、ひとりの子どもがITの手にかかり亡くなってしまいます。彼のダイイング・メッセージをもとに「IT」を辿って行き、やがてその正体に出会います。

 ITの住処である洞窟にいたのは、ピエロではなく「巨大なクモ」・・・。
これがITの正体だというのです。正直「ええええええ」となりました。巨大なクモがなぜにピエロの格好で子どもを襲うのか、そこには意味など微塵もありません。別にグロくもありません。
あっという間に退治して終了・・・。なんだこれ。(笑)

そして、もう一つ決定的だったのが「サスペリア」
当時のキャッチコピーは「絶対に ひとりで 見ないで下さい」でした。

 (確か)バレエ学校から女性が逃げてきて、「助けて下さい」とガクガクブルブル状態になっているところから始まっていき、その女性はなぞの追手により殺害されてしまいます。(この最初の殺害シーンが一番怖い)

主人公はそのバレエ学校に行くのですが、そこで「魔女」の存在を知ることになります。
何人かトラップにかかってお亡くなりになります。
毎回毎回、トラップの場所に人が現れて、引っかかった人を殺害するのですが、ひとりでここまでできるのだろうか?と推理させられます。
「もしかしたら、とんでもない秘密がヒントで小出しにされていて、すごい謎があるのでは?」と期待し始めます。

しかし、現実は酷いもので、魔女の力で「しもべとなっていた人たち」が犯行を行っていただけ・・・。
魔女はあっけなく主人公に退治され終了・・・。
え?そんなエスパー的なご都合主義の世界でいいのですか?と思ってしまいます。

ちなみに、愛犬に襲われて殺される人がいるのですが、それも魔女の力によるものです。
動物すらも操ることができる魔女・・・。なのに主人公にはあっけなくやられて弱い・・・。

ですが、これがホラーなのだと教えてくれました。
そう、ホラーに意味などないし、常識も通用しないのです!
現実にはありえないことだからこそ、ホラーなのです!

その他作品の犯行目的や意味不明な点。

悪魔のいけにえシリーズ->じいさまを生き返らせる。
ハロウィンシリーズ->生き残った親族を殺すためにひたすら追いかける。
インフェルノ->魔女もので意味がわからない。
罰ゲーム->下らないし、エンディングがB級映画以下。
エルム街の悪夢シリーズ->フレディが無敵すぎる。夢で襲われる意味もない。
沈黙の羊(レクター博士シリーズ)->レッド・ドラゴンで●みそを焼いてお食事。ただの猟奇的殺人者
SAW->2以降はただのグロ映画。グロ耐性があると面白くもなんともない。

などをはじめとして、ホラー作品を見ましたが、やっぱり意味なんてありません。
ハロウィンに関してだけは、幼児虐待による影響で幼児が殺人を犯すという点で、テーマ性は若干感じますが、2以降の作品に関しては「ただの無敵超人」になっているだけで、やはり意味が無いように思います。

SAWなど、1は「おおおお!」と思うラストを見事に飾ってくれましたが、2から衰退の一途をたどり、3で完全に見飽きました。最後に犯人が出てきて「GAME OVER」というのがお約束なのですが、3のときなど、「お前誰だっけ?」って感じでした。

ホラー作品がスプラッターをごちゃまぜに入れ過ぎると、恐怖演出の点では単純でつまらないものになってしまうので、そこは残酷描写のみに頼らない傾向に持って行って欲しいところです。

最近ホラー映画を見ていないので、面白いものがあれば是非紹介していただきたいです。


長くなりましたが、今回でホラー話は終了します。


さて、次回はなにを書こうかな・・・。アクセス伸びるといいなあ~。


*今日のひとこと


アンパンマンだって連載当初は表現が良くないと言われていたのです。
(顔をわけ与えるシーンが残酷描写だと批判の対象になっていたそうです)







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